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[あとがき]


スポットライトがつく、楽がはじまる、
舞い人が登場する、
観客のいない撮影用の特設会場は
息を呑む程の緊張感にあふれ、
舞台は「神楽団」対「カメラマン」の真剣勝負の場であった。
それぞれ独自の魅力を持つ神楽団。
人気のある神楽団の舞は、どこを撮っても『絵』になる。
舞い姿が自信と誇りを背に「どうだ!」と迫ってくる。
撮影が終わると「ごくろうさん、まぁここへ来て一杯・・・・・」
と言うことになる。
「わしらぁーの舞いをどう思いんさるんかのー、
気がついたことがありゃー言うてくださいゃー」
終わりが何時であろうと、一杯飲みながらの神楽談義がはじまる。
すべての神楽団に共通の出来事だった。
さすが、本当に力のある神楽団は、
今日はじめて見た人からでも意見を求め
一つでも二つでも今の舞いをより輝くものに
高めようとする態度がある。
神楽に取りくまれるこうした姿勢に頭が下がった。
「アーソコもう一回」「もう一回で終わりにしますから」と、
何回お願いしたことか。
この写真集の作成にあたり、ご指導・ご協力いただきました多くの皆様には、
この場を借りて厚くお礼申し上げます。

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