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[第8部・県北・備北に伝わる神楽]
上田神楽


上田神楽の起源にについて文献資料はないが、
上田八幡神社の歴史は約460年余りとされている。
古老の言い伝えによると、
その当時より儀式舞が存在し、
永い歴史の中で奉納神楽という形を持った近隣の村の影響を受け、
習得し伝えられたものと思われる。
衣装は簡素で舞も派手さはなく台詞が多いのが特徴である。
広島県の芦田川流域(備後)、沼田川流域(安芸東部)地方に伝わる
五行祭という神楽の影響も受けているが
今日伝承されているのは能舞だけである。
昭和50年、当時寂れていた郷土芸能を復活させようと、
現在の上田芸能保存会が誕生した。
地元の師匠より伝習し、また同じ流れを汲む神楽の師匠を
近隣の町より招へいし、習得。
さらに他の流派の舞等を研究し、
時代に合った独自の神楽を模索している。


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