[目   次] [前ページ] [次ページ]

[第1部・石見神楽]
儀式舞(ぎしきまい)

神楽を奉納するにあたって、この舞殿に神をお招きするという意味の舞である。
氏子の人々が秋の収穫に当ってこれを氏神様へ報告し、感謝し、
そして神慮を慰める一種の神聖な儀式なのであると信じられている。
そういう意味において、その神楽殿へ先ず最初に神を勧請するのが儀式舞で、
神楽団としては一番大切に、一番神聖視している舞である。
なおこの舞は神楽のあらゆる舞法が取り入れてあり、神楽の基本舞的性格をもつものとされている。
神社以外の場所で神楽が上演される時は、神降または神迎えが舞われ、
神々の降臨を勧請するというのがならわしのようである。

神降(かみおろし)
幣と扇を採物として一人で舞う。他に潮祓いとも言われる。

神迎(かみむかえ)
幣と輪鈴を四人がそれぞれの採物として舞う。


柴舞(しばまい)・手草(たぐさ)
笹を二人それぞれの採物として舞う。

鈴合わせ
神棒と鈴を四人がそれぞれの採物として舞う。

胴の口開け
神祗太鼓とも言う。胴(太鼓)・締め太鼓・手打金・笛の合奏で、天神・国神・八百万神に奉る神楽である。

[このページの最初へ]
Zero One Corporation