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[第8部・県北・備北に伝わる神楽]
比婆荒神神楽(ひばこうじんかぐら)


この地域には中世の名残りとみられる「名(みょう)」のかたちがそのまま残っていて
「名」の信仰の中心として本山三宝荒神が存在する。
本山三宝荒神はいわば「名」全体の祖霊神であり守護神である。
つまり、本山三宝荒神は直接的な産土神(うぶすながみ)としての性格をもち、
その信仰は非常に厳しいものがある。
そのため式年の大神楽は名内の人々が、最も盛大に最も厳粛に4日4夜行ってきた。
しかし最近は3日2夜、2日1夜と短縮されることが多くなった。
古くはすべて神職が奉仕していだが、
いまでは神職と民間の人との共同奉仕になっている。


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