[目   次] [前ページ] [次ページ]

[第1部・石見神楽]
能 舞(のうまい)

儀式舞が終わると、いよいよ能舞に移ってゆく。
演目の順序は、神楽団によって違うが「神」楽しみ「人」楽しむ神楽のはじまりである。
石見神楽の特徴的なことは、神話や日本各地の伝説・歴史的な出来事を取り入れた演目がほとんどで、
物語性の強い芸能的な舞に仕上げられていることである。
そして伝統的な演目と、最近神楽団独自で創作された新演目を加え
現在の演目数は70を超えると言われている。
長い歴史の中で面も衣装も工夫され、しだいに豪華なものになり、
リズムも早いものが多くなる一方で、舞台効果や演出技術を駆使して、
神楽の「文化」化・「芸術」化をめざす神楽団もある。
古典的・伝統的な石見神楽は、『時代の感性』に適応しながら幅広い年齢層に支えられ、
ますます『感動的でおもしろい』ものになっている。



Zero One Corporation