9/30//2006  お知らせ
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神楽ビデオに 堀神楽団「羅生門」をUp

■ 広島・島根交流神楽公演「月一の舞い」より堀神楽団「羅生門」がご覧いただけます。
堀神楽団「羅生門」
>> 堀神楽団「羅生門」 (27.01KB)

▼ビデオ配信ページ
http://www.npo-kagura.jp/contents/html/tuki-ichi-no-mai/index.html

○羅生門
「この世をば わが世とぞ思う望月(もちづき)の 欠けたることもなしと思えば」
藤原道長(ふじわらのみちなが)は、我が思うがままの世であることに満足する歌を詠んでいました。
万民(ばんみん)がいつまでも春のような穏やかな暮らしが出来る世になるようにと開かれた平安時代。

しかし、一握りの平安貴族が後の世に偉大な文化財を残すものの、国の政事(まつりごと)は占いと迷信に過ぎ、地方はいつも貧しさにあえぐ日々であったといいます。    

京都南のインターを降り、国道1号線を5キロ北に登ると、その突き当たりに東寺(とうじ)の国宝五重塔があります。

そしてその西隣に羅城門(らじょうもん)跡と記された石碑があります。

今から約千二百年前、朱塗りに輝く二重の楼閣(ろうかく)を偲(しの)ぶかけらも残っていません。

都の玄関口羅生門 都の はずれ一条戻り橋
万民の平安時代とは名ばかり
満ち足りた平安貴族は遠きもの
時の流れにそぐわぬ者たちは、
闇に追われ、鬼に仕立てられ
人の世を乱す鬼となって
平安の歴史の表舞台へ登場したのです。

羅生門の輝きは100年持たなかったと聞きます。

羅生門は、すでに鬼たちの玄関口でもあったのです。

文責:NPO広島神楽芸術研究所